*********
いやもう『ゴースト』にも劣らぬラブストーリーだったなと、開口一番そんな話ですよ。
失笑しちゃってくださいよ。
で、
あの84ページのどこが栗好松好にはたまらなかったかってゆーと(←そんなのろけ、誰も聞きたくねえよ・・・・)、
まっつんが死に際かって時に目の前に現れたのが圭子さんでも一洋君でも梅津さんでもなく尾栗だったちゅう衝撃と、
目の前にしたときの表情が恐怖や驚愕でなく、微笑みだったっつう衝撃ですよ。
その二つの衝撃が稲妻のごとく走りぬけちゃいましたがな!
で、一気にマジ話に突入。
そっちの世界に対してまっつんは恐怖を抱いてないどころか、むしろ『いずれ自分はそこへ還るのだ』という安らぎにも似た落ち着きぶりを見せてるわけですよ。
あの状況で微笑み合うなんてアンタもう・・・・うえええええ・・・・・!なんて究極の○○!(←鼻水がでてます)
切ないねえ~!
だって絶望が目の前に迫ってるんですよ!でも笑顔・・・・泣ける!
そんでですね、
こっからが話の核心の部分です。
『なんで我々はこんなに救われたのか?』
こっから、
こっからかなり要注意ですよ!!
暴走列車が脱線しますよ!!
がたーん!
その前に、
なぜ人は死生観について、しんじゃうネタの話について手を出すのか?ってトコロなんです。
(ああそういう話キライって方も、できればもう少しだけ聞いてほしいです!)
私ら栗スキーにとって昨年夏からまさに、見えそうで見えない希望の光を探して、イバラと泥水とガラスの破片が散らばってる悪路を歩いているような感じでした。
何をしても救われない、すかっとしない、重く苦しく、なにかもやもやしたものがずっとずっと胸にあった。
それは何かというと、
尾栗は幸せだったのか?いまも幸せでいるのか?という疑問、孤独感だったのだと思います。
それは愛するものを失くしたときに、誰もが抱く疑問であり、不安と悲しみと苦悩であります。
あの人の人生は幸せだったんだろうか?私はこんなに寂しいのに、あの人は今寂しくないんだろうか?
二次元のキャラクターなのに、ここまで思いを引きずったということは私自身これまでにもありませんでした。
死生観を育てるということは、この疑問、この孤独感に挑むための力を培うことであります。
だから人がしんじゃう物語は延々と語られる。
死を真っ向から見つめるホラー映画も延々と綴られる。
宗教が必要となってくる。
しんじゃうことの意味とか、しんじゃった後の救いを考えることはとっても大事なことだと思います。
かいじてんていも、こういった価値観や諸々の儀式は亡くなったもののためではなくて、これから生きて行く人のためのものなのだとコミックの後書きに書いてましたね。
WHOですら「健康についての定義」に、『スピリチュアル』は人間に必要不可欠、と言ってるくらいであります。(←一体なんの話だ?)
そこに今回のアレです。
前回参謀室で尾栗に会えたときは救われなかったものが、救われた。
それは、
てんていが、
『尾栗康平は独りぼっちじゃないよ。遺された者が想う限り、これまでどおりいつもみらいクルーの傍にいて、今までと同じように笑ってるよ』
ということを、『絵にして見せてくれたから』だと思います。
尾栗康平はこれまれどおり笑顔でいる。
角松洋介が彼を想うと目の前に現れたように、
いつもこんなに近いところにいるんだよ。
「気づかなかったのかよ?」
と尾栗に笑われました。
尾栗康平は孤独じゃない。
まさにこのことが我々を救ってくれたのです。
頭では理解していてそう思っていてもできなかったことが、今回の数コマですべて納得できたんだと思います。
そして、同じように、角松洋介も孤独ではない。
あのときの彼の微笑みは、孤独感を払拭できた角松の、
久々に見せる笑顔だったのではないかと思うのです。
「みんな独りじゃないんだよ」
ピンチの角松を一番救ったのは、実はこの部分だったのかも知れません。
♪ひとりの小さな手 何もできないけど
それでも みんなの手とあわせれば
何かできる 何かできる
♪ひとりで歩く道 遠くてつらいけど
それでも みんなのあしぶみ響かせば
楽しくなる 長い道も
子供の歌だけど、ふいにこの名曲が頭に浮かんできました。
そういえばこれまでもずっと、
そうやって尾栗はみんなに手を伸ばしてきた。
リーダーとして独り悩む角松にも、
物事が見え過ぎてひとりで抱え込んじゃう菊池にも、
かつてのクーデターに加担した青梅さんにも、
同じ日本人でありながらみらいクルーに得体の知れぬ思いを抱えていた河本さんにも、
みんなに手を伸ばしてきた。
その誰もが救われてきたんだと思うんです。
そうして、
今回、
なにより読者を孤独から救ってくれた。
ああそうか、
ここまで書いてて気がついた。
私はもう一度、
もう一度だけでいいから、
尾栗康平の笑顔が見たかったんだ・・・・。
そうかそうか・・・そうだったんだ・・・・。
そーゆー話をですね、
ほぼ一方的に喋り捲ってしまいましたすみませんでした◎さん・・・・。
楽しかった・・・。
(熱いなあ・・・熱く語りすぎだなあ・・・暴走列車爆発しそうだなあ・・・・)
さらにこのあと続きまして、
なんでみらいクルーの銃は海水にあんだけ浸っちゃっててもいいのかってことに絡めて、
角松と草加とジパラストについて暴走しだしたのですが、
あまりに脱線しすぎて宇宙に行っちゃったよ999だよ、になっちゃったので、一応ここまででおしまいにしますwww
もし上手くまとまったらまた覚書として載せるかも・・・。
わあ、今回も長い上に全然まとまってない!!
ホントにすんません!!!
ここまで読んでくださったあなたは、本当に本当に寛容な方です。
きっと何度も失笑し、何度も突っ込みたくなったかと思います。
私の勝手な自由妄想なので、どうぞ一笑に付しちゃってください!
お付き合いくださりほんとうにありがとうございました!