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3月16日13時時点での話です。
(推測も混じるため、事実と異なる点がありましたらすみません)

意見と言うのは、その発言者が反対派に立っているのか、推進派にあるのかによってかなり違います。マスコミの報道の仕方も偏りがあり、また、理解してないまま報道されている可能性があることを心に留めておきましょう。


ちなみに私は、反対派に近い中立派です。
これは何年も長いこと考えて、情報を集めた上で達した結論です。
工場を動かすのにも電気がたくさんいるわけで、我々は直接電気を使わずとも製品ひとつを手に取るだけで、原発の恩恵を受けているからです。アルミ缶やアルミホイルだっていっぱい電気を使って作られたものです。
「私は節電してるものv」という問題じゃありません。この国に生きている限り、どこかで原発の恩恵を受けているのです。
でも原子力はやっぱり神様の火で、人間が扱いこなすことができるのか疑問なのです。


さて。
放射線の話がたくさん出ています。
放射性物質は空気中に拡散されれば濃度が薄まっていくため、放射線も放射状に飛んでいき次第に力を失っていくため、原発から距離を置けば置くだけ安全になります。これは懐中電灯の明かりにたとえられ、光源から離れるほど明かりが弱くなるのと似ています。
今のところ核燃料がはいっている圧力容器という釜は損傷していません。ですからウラン235そのものが吹き飛んでるのではありません。線量があがっているのは、二次的にできた放射性物資(冷却のために入れられた水など)が大気中に放出されているからで、それらは次第に希釈されます。線量自体は大丈夫な量です。現在のところ、風向きによって右往左往する必要はありません。


一方で、もっとも懸念しなければならないことは、なんと言っても核燃料の冷却がアンコントローラブルであることです。
核燃料(ウラン235)は炎を上げてもえるのではなく、核分裂によって熱を放ちます。
放っておいたらどんどん熱が上がるので、使用済み燃料だって延々と冷やし続けないといけません。
核燃料は被覆管という、頑丈な金属の筒に収められていますが、冷やし続けないと熱によってこの筒が溶けてウランが転がり出てしまうのです。(これを炉心溶融、メルトダウンといいます)


ウランはご存知のように、ある一定の量が集まると臨界というのを起こします。
臨界は核分裂がどんどん過激になっていく状態です。
原子爆弾は、投下後にウラン235の塊をぶつけ合わせてこの臨界を急激に引き起こす爆弾です。ヒロシマの原子爆弾で臨界を起こしたウランは20%くらいだったんじゃなかったかと思います。(うろ覚えですみません)原子爆弾はウラン235が原発のものよりはるかに高濃度で、臨界がたいへん急激なため、あのように太陽のような熱量を発します。


原発のウランは、この臨界を穏やかなものにコントロールするために、低濃度ウラン235を筒にいれて小分けにしています。さらに筒同士のあいだに制御棒という仕切りを出し入れできるようになっています。
地震発生直後は、スクラムといって制御棒をすべて突っ込み、ウラン同士を隔離して臨界を停止させることが出来ました。
しかしもし、原子炉を冷却できなくなったら。
筒が核燃料から出る熱によって溶け破れ(メルトダウン)、ウランが転がり出て釜の底に集合してしまう危険があります。ウラン235がある一定量になったら青白い光を放って「臨界」を起こします。
もうこうなったら人間はなすすべがありません。チェルノブイリのように釜ごとウランと汚染物質が吹き飛びます。たいへん恐ろしいことです。


そうならないように、高い放射線量の中、作業員たちは原子炉の冷却作業をしているのです。
給水ポンプを動かすのには沢山の電力が必要です。原発なのにそれが停止しているため、バッテリーをよそから持って来てポンプ車を動かしています。
防護服を着ての作業です。とても大変です。その上、放射線暴露に制限があるため、入れる人数も少なく、入っていける範囲も限られていて、作業時間が10分とか、そんな無茶な条件でやってるんじゃないかと思います。現場の状況把握も満足にできないのが現状だと思います。
ほんとうに大変で、勇気のいる仕事です。
危険を顧みず実際に作業しているのは、名も無き人たちなのです。


核燃料が収められている圧力容器はそうカンタンに割れないです。
この作業での問題は、この火災や余震で配管や、原子炉のさまざまな部品が壊れてしまい、穴があいてしまい、またポンプが動かなくなってしまい、容器内に冷却水がたまらなくなることです。
これは、ここ一週間とかの問題じゃなくて、これから何年間、いや何十年間も冷却し続ける必要があるのです。
しかも一基でなくて、三基も。(4号機は停止中だったとはいえ、理屈の上で言ったら1~3号機と同じ状況です。)
途方にくれます。


そしてこの後、無事に火災が鎮火したからといって、水位が安定したからといって、そのあとどうやって核燃料を…いや、あの原子炉を安全に保管するのか……ほんとにどうするんだろ…。

はっきりいって5,6号機も大丈夫なのか心配です。
津波で配管の損傷とか受けていないのか…。
地震も続いているし。

どうかひとつずつでもよいので、事態が良い方へ向かいますように。 

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無題
こんにちは!
募金活動が順調に進んでいますw!!……ですが朝学校に行ったら、先輩が呼びかけしてて先こされてましたww

私は真ん中の中立派です。
北の大地にも原子力発電所はありますし…怖いといえば怖いのですが、他の発電では賄いきれないという事実もありますし…確かになぐもさんのおっしゃる通り、人間の扱いこなせる代物だとは思いません。そういう意味で、原爆(軍事的利用のもの)には絶対反対派です。「仕方ないから」使うのであって、意図的に使った時きにゃ、きっといつの日かそのカルマを背負ったものに、神の雷が直撃ですね。

上記の話、なぜか授業の時間に20分かけて数学の先生が説明してくれました。
何やら原子力発電所には2種類あるようです。
ウラン235を冷やす際の工程の違いらしいのですが、今回のように1つの場所でしか冷やさないものと、2つの段階に分けて冷やしてゆくタイプだそうです。安全面では確実に2つの段階に分けるタイプの方が良いものらしいのですが、「なぜ日本はそれを使っていないのか」、騒ぎがひと段落したら、きっとその話が持ち上がるだろう、とのことでした。

この先放射線立ち入り区域となって10万年立ち入り禁止とか言われたら悲しすぎますよね…(泣

ともあれ、愛する日本のために少しでも早く復興したいものですよね。
ひとひら| URL| 2011/03/16(Wed)17:38:26| 編集
その先生と語りたいですw
こんにちは。
原発の種類は沢山あって、先生の仰っていたのはそのうちの軽水炉、つまり水を使った原発が二種類ある、というものだと思います。日本はこの二種類の原発、どちらも使ってます。
要は、燃料棒に直接触れる水(水蒸気)でタービンを回すか、もしくはその水蒸気で別の釜の水を沸かしてタービンを回すか、という二つのタイプです。
北海道電力や九州電力は後者です。
私から言えば、リスク内容は違えどどっちも同等に危ない。例えば、後者のタイプであっても、一次冷却水と二次冷却水、放射性物質が移らないその境目というのは、一体どこなのか?!なのです。私はいまいちこれが納得できません。
原発問題は複雑すぎて、ここでは語りつくせません。もっと突っ込んで言えば、原子力の平和利用って何?!って所までイッテしまいます。
それから、きっと怖い裏の力も働いていると思うので、オフレコでないと…wwwその数学の先生、許してもらえるなら一日中、口角泡を飛ばす勢いで話してくれると思いますよwww(←たぶん途中で我を忘れると思いますw)

募金活動、お疲れ様でした!被災地が一刻も早く、せめて温かくなればいいですね。
愛国心といったら違和感ありますが、この災害をきっかけに、日本人が心をひとつにできたらいいなと思います。復興、きっとできると信じましょう。
なぐも| | 2011/03/17(Thu)09:07:59| 編集
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