・・・に、逝きました。
食べ疲れて一家全員、サッカーの興奮も知らずについさっきまで寝てました。(食い倒れというのが本当に起こるとは思いませんでした。)
さて、その回転すしでの話し。
腹いっぱいになった旦那はいつものように店内の便所に行った。
我々母子はテーブルに残り、ゆっくりまったりデザートをつついて待っていた。
便所の入り口で、旦那は他所ンちのカアチャンと息子の組と合流した。
当然のことながら、カアチャンは女子トイレへ。
うちの旦那とその坊主は男子トイレへ足を向けた。
坊主はちゃっちゃと用を足し、ちゃっちゃと便所を出て行った。坊主が出て行く気配を感じながら、旦那はほっとため息をつくのでありました。
便所は旦那、一人きりv
彼はじっくり便座を温めながら、まったりと至福のときを味わっていたそうだ。
と、そこへ。
勢い良く男子トイレのドアが開く音がし、「てっちゃん!!」と女性の声が響き渡った。
こともあろうに、さっきのカアチャンが男子トイレに首を突っ込んできたのだ。
彼女はしきりに息子の名を呼び、「てっちゃん、まだなの?終わったの?」と、まるで借金取りのように怒鳴り続けるのだ。
心当たりのない借金取りの襲撃に(私はよそ者です、ここの家の主はどこかへ行きました!涙)、旦那はおちおちしてられない。息を殺して、ひたすら嵐が去るのを待つよりほかなかった。
しかしここで、『息子さんいませんよ』と、勇気を振り絞って言えなかった旦那に悲劇が降りかかる。
カアチャンはとうとう男子トイレに入り込み、旦那が座する個室のドアの前に立ちはだかった。
そしてドアを叩かんばかりの勢いで、恐ろしいカアチャンの怒声が飛ぶ!
「てっちゃん!う○こしてるの?!」
あまりの恐ろしさに旦那はトイレットペーパーを掻き寄せた。
カラカラカラという乾いた音が個室内に響き渡ったとたん、そしてその言葉が射出された。
「お尻拭いたげようかア?!」
30過ぎにして、
女の人から「お尻を拭いてあげましょうか?」と言われるなど、夢にも思わなかっただろう。
結局彼女は旦那がすべてを終えて出てくるまで、ドア前確保を続けたのである。(子を想う母親の鏡である)
そしてそのドアは開かれた。
感動の、そして驚愕の対面。
息子がいると思って叫び続け、出てきたのが赤の他人でしかもオジサンだったのだから、さぞかし恥ずかしくて申し訳なくて恐縮しただろうと思いきや、彼女は旦那のあまりの『用足しの長さ』に、たいそうご立腹だったそうである。
たじろぐどころか般若の形相で、「息子はどこへ行ったのか?」と詰問してきた。さすがは借金取りである。スキがない。舞台袖に完全に引くまで演技は続くのである。旦那はようやく小さな声で、「もう出て行ったみたいです」と答えた。
平和&幸福空間『カッ歯寿司』の、店内の片隅で起きた悲劇の一コマであった。
世の中、一寸先は闇。
皆様どうぞ、十分にご注意を。。。。
拍手をありがとうございました。
励まされました。。。更新してよかったです・・・(涙)
どうぞ良い週末をv
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