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昨日、風邪がちっとも治らないので病院に行きました。
数種類の薬を処方してもらって、そのうちの鎮痛薬を飲んだ。
そしたらそれまであった強烈な倦怠感と眠気が消し飛んだじゃないですか!ぶらぼーぶらぼー♪
その鎮痛薬は初めて飲んだ薬剤名だったので驚きました。
(しらべてみると有名な鎮痛薬の一種だった)
私は薬が大好きだ。
看護師になってから好きになった。
というか、看護師というのは大概薬好きじゃないかと思う。
みんな各々、こだわりの『my くすり』をポッケにいれてるもんである。
こんなに苦痛をとってくれるものを愛さなくてどーする?!という気持なのであろう。
ところが、
そんな『薬love』の私でさえ、戦慄におののいた経験がある。
鎮痛剤のなかに『ボ』ではじまる薬がある。
ちょっと高めだがガンコな疼痛もとってくれる強力な正義の味方で、
自分もかなり愛用(オイ!)しているクチだ。
ある日の早朝、
レジデントの先生が顔をパンパンに腫らして看護師詰め所にやってきた。
挨拶はおろかなんにも言わぬまま、
詰め所のアンプル薬の入った箱をモゾモゾ探している。
「せんせ、何やってるんですか?」
「・・・・あー・・・・ボス/ミンある?・・・」
(ボス/ミンとはさながらハープーンミサイルみたいなモンである。おにぎり食べてていきなり「レーダーに感あり!」に出くわした青梅さんの状態と察して頂きたい)
「なっ・・・・何に使うんですか?!誰につかうんですかっ?!てか先生どーしたんですかその顔!目が開いてないですよ!」
「なんかね、『ボ』でアナフェラキシーショックになったみたい」
「だれが?」
「私が・・・・・」
え・・・ええええ?!
なんでも、頭痛がするため起床後『ボ』を飲んで出勤。
痛みはすぐ治まってきたものの、
運転している車の中で徐々に身体に異変が起こっている事に気づいた。
手指が浮腫み・・・足が腫れている。
「そのうち喉まで腫れてきて呼吸すら困難な状態になった」
んだそうである。
デンジャラスである!
「せんせい、そんなときは運転しちゃダメでしょ!」
意識障害起こって人轢くよ・・・・ホントに・・・。
脱線するが、
『救急車なんかいらんやろ歩いて明日来れるやろ?』という人が救急車に乗ってきて、『意識障害が起こって危険です!救急車呼んでください!』という人がマイカーでデンジャラスな運転をして来院するという話は実際珍しくない・・・悲しいコトだが・・・・。みなさん危険はいつ迫ってくるかわかりませんぞ!(小学校教育のカリキュラムに『救急車の使い方』を入れて欲しいくらいだ。)
さてその後先生は、
出勤して来た主任さんに見つかってしまい現行犯逮捕。
「劇症肝炎になりますよ!」
と怒鳴られながら同病棟のベッドにくくりつけられて(ヒモは使ってないですよwww)強制入院。
愛のチューシャ(肝炎予防の注射等)をしこたま受けておりました。
しかも嫁入り前のうら若き女医さんだったのですが、
主任さんからベッドの横に無情にもおまるを設置され(冷酷非道な仕打ちだが安静加療のため、いたし方ない)泣いておりました。
結局安静は守られず、女の名誉が守られました・・・・・まあでも、自分だって『身内』のいる病院でおまるは使えないな・・・・さすがに・・・・・・・(涙)
そーゆーことがあったので、
いちおう薬は両刃の剣なんだということを肝に銘じているつもり。
大昔から人間は薬に助けられてきたし、欠かせないものなんだけど、
予期せぬショック状態を引き起こすこともあるので気をつけないといけないですよね。もらった処方箋や薬の説明書は熟読しないとね。(あ、でも薬をあんまり過剰に毛嫌いするのはもったいないと思います。)
初めて飲んだこの薬も、妙に活気が出ちゃってそれが怖いのだが(笑)、痛みを取ってくれるので感謝感謝である。でも苦痛を感じなくなった分、風邪が良くなったって勘違いして良くないですね(苦笑)
あ、それも副作用か。
副作用=作用なんですね~。
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