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竪坑櫓=たてこうやぐら。

らぴゅたで、パズ一がシ一タを受け止めた櫓に、大きな滑車があったと思います。親方が「そのオイボレに油さしとけー!」って言ってたヤツです。このでっかい建物の中に、それと同じ滑車=巻揚げ機が入ってました。らぴゅたと同様、この巻揚げ機で工夫達や石炭を積んだトロッコが上昇下降を繰り返していました。


この、廃墟ファンなら鳥肌が立つシロモノが、うちの近くにあります。
近くにありながら、一度も行ったことがなかったのですが、今日見に行く機会を得ました。

ただもう一言。
「すんげー……!」

1941年着工1943年竣工。
軍艦の燃料である黒いダイヤ=石炭を安定的に得るため、海軍の指揮下で作られた櫓です。国の潤沢な資金源(当時200万円(関連施設含む)=現代なら40おくえん!)で生みだされた東洋一の竪坑櫓。現存する同じタイプのものとしては世界最大最古らしーです。
高さ47メートルというのもすごいですが、その下にのびる430メートルの坑道から、エレベーターを巻き上げてたっていうのが…想像を絶する。

廃坑ならではの不気味さと、圧倒的な威圧感、なにか、建物自体が息をしているような特殊な気配。ちょっと前まで草ぼうぼうで蔦が絡み、幽霊が出そうな場所でした。
しかし近年、国の重要文化財に指定されたことを機に敷地が整備され、福祉施設が建てられて人が集まるようになり、脇の公園にはカラフルな遊具が用意されてたくさんの子供が戯れるようになりました。

すごいシュールな風景ですw

生と死、過去と現在と未来が形になって現れているかのような風景です。


竪坑は、ものすごい機能美を放っています。
すっごい美人です。
「胸のドキドキする煽情的なものを、そのあたりの気配から感じた」と、なにかの文章が蘇りました。


炭鉱というところは、たくさんの人間のあらゆる感情、欲望を穴の中に吸い込んでいったんじゃないかと思うんです。そこで働く壮絶な数の人間の汗を吸い、血を飲み、呼気を吸っていったんだと思います。そして、あらゆる事故がおこり、膨大な数の人の命も飲み込んでいったんだと思います。
そんなところの遺跡が、何も感じさせないわけがないんです。
私みたいな鈍感な人間だって、何かの気配というか、霊的なものを感じてしまい、見上げたが最後いつまでも離れられなくなりました。
子供を抱いたままずっと櫓を見上げていましたが、子供は嫌がって私の腕から降りようと必死にもがいていました。

黒いダイヤを求めて、あれほど人間が押し寄せ、海軍仕様ともてはやされ、数多の人から頼られてきた櫓が、‘64年の閉山以後は突然「でくのぼう」となったわけです。見放され、やっかいものとなり、そのうち荒廃して気味悪がられるようになって、誰も近寄らなくなった。
孤独と人恋しさから、この櫓は人々を呼んでいるんだなあ…と、思いました。



うほほ。ちょっとオカルトネタでしたな!
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